|

|
「天国にいるおとうさま」
交通遺児作文集
玉井義臣 編
サイマル出版会
|
天国にいるおとうさま
中島 穣 (十才)
ぼくの大すきだった おとうさま
ぼくとキャッチボールをしたが
死んでしまった おとうさま
もう一度あいたい おとうさま
ぼくは
おとうさまのしゃしんを見ると
ときどきなく事もある
だけど
もう一度あいたい おとうさま
おとうさまと呼びたい
けれど呼べない
どこにいるのおとうさま
もう一度ぼくをだいて おとうさま
ぼくがいくまで まってて
もう一度ぼくとあそんで おとうさま
おとうさま ぼくといっしょにべんきょうしてよ
ぼくにおしえてよ
おとうさま どうして三人おいて死んだの
ぼくは
今までしゅっちょうしていると思っていた
おとうさま まってて ぼくが行くまで
おとうさま おとうさま
もう一度「みのる」って呼んで
ぼくもおとうさまと呼ぶから
ぼく「はい」と返事するよ
ぼくは かなしい
おとうさまがいないと
|