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2月27日(日)号
◆ 自殺予防の国家的取り組みを求めて
2月24日、参議院厚生労働委員会で「自殺予防」について、参考人をお呼びして意見を伺う「参考人質疑」を行ないました。
参議院での予算案審議以前の段階で、参考人といえども委員会が開催されることは、これまであまり例がありません。しかし、予算案が3月末に可決されると、その後は、政府提出法案の審議が優先されるため、自殺や生殖医療などのように、国会として対応を求められている事案であっても、委員会等で議論することは、時間的にも政治的にも困難です。そこで、武見敬三・自民党筆頭理事と協議し、民主党の参議院国対の了承もいただいて、今回、開催にこぎつけました。
自殺は、決して個人的な問題ではありません。社会的な問題です。防ぎうる死です。
自殺に関する研究の第一人者である高橋祥友・防衛医科大学校教授から、現状と予防への取り組み方をお聞きし、中村純・産業医科大学教授からは、職場での実態と取り組み方を、最後に、本橋豊・秋田大学教授から、秋田県での自殺予防での先駆的な取り組みをご紹介いただきました。
自殺予防への国を挙げての取り組みを求めて、国会での議論を深めて行きたいと思います。お二人の参考人が期せずして、フィンランドの自殺問題への国家的取り組みを紹介されました。興味深い内容でした。直接に見聞するため、今年の夏、フィンランドに行ってみたいと思います。
◆ ODAに関する決算審議で質問
2月22日、決算委員会が開催され、日本のODA(政府開発援助)についての質疑が行なわれました。昨夏に、参議院が派遣した初のODA海外視察に参加した私に、決算委の松井孝治理事から、質問に立つようにとの要請がありました。
ODAはさまざまな問題を抱えていますが、改革に向けての一番の課題は、評価制度の確立です。予算は適正に使用されたか、予測されていた効果を生み出しているのか、どのような事案が採用されるべきかなど、いずれも、しっかりとした評価を加えなければ、改善には繋がりません。執行する予算を削っても、評価のための予算は確保すべきです。
次いで、「スマトラ沖地震での緊急無償援助は、まちがいなく被災者のために使われるのかをモニターすべきだ。被災地が紛争地でもあることから、政府と対立する部族等にも行き渡るように」と注文をつけました。
イラクへの支援では、出席された二人の参考人の間で、「自衛隊は軍隊であり、復興支援活動には不向き」という意見と、「自衛隊こそ、国際復興支援活動に積極的に参加すべき」という意見に分かれました。
夜のニュース番組で、ドイツの民間人がインドネシアの被災地で活動している様子が紹介されました。彼らは、ドイツ国内で援助活動の訓練を受け、必要な物資は現地で購入、活動は現地人と一緒に行っていました。これこそ「顔の見える援助」だと思いました。
◆◇◆ 今週の「なんでやねん!?」 ◆◇◆
* 聞きたいがこちらも言わない「ありがとう」
決算委員会でのODA審議でのこと。与党の質問者が「日本の援助は顔が見えない」「現地に、日本の援助でできたことを示す感謝のプレートがない」と糾弾調で質問するのを聞いて、ひとこと。
「タイのバンコクの地下鉄の入り口には、日本からの資金援助でできたことを示す金属板が埋め込まれている。ところが、人身事故があったり、運行に問題があったりして、地下鉄の利用客は低迷している」と、現状を報告。
実は、トンネルを掘ったのは日本だが、車輌や運行システムを納入したのはドイツ。したがって、タイの人の不信は、ドイツに向かうべきなのだが、「プレートで、日本の援助で出来たことを知ったタイの人は、日本の技術に対する不信を高めるのではないか」。
タイと同様に日本も、世界銀行から借金して、東海道新幹線や黒部ダム発電所、東名高速道路などを建設した。すべての返済が終わったのは、90年のこと。どこかの新幹線の駅や高速道路のサービスエリアに、世銀からの援助に対する「感謝の碑文」はあるのだろうか。
* 20年後の厚労委OB会が楽しみ
年金の与野党間協議を巡って、依然として角を突き合わせたままだが、政府の側には、本気で協議しようなどという気持ちは毛頭ない。経済財政諮問会議に尾辻厚労相が提出した資料には、「年金は給付抑制策が盛り込まれたので、高齢社会への対応はすでに済んでいる」と記されている。
そもそも、「年金は100年安心」と豪語する与党の皆さんは、与野党間で何を協議するつもりなのか。岡田代表は、なんとか年金制度を立て直したいと思って質問しているのに、参院での強行採決に対する一片の反省もないうえに、衆院での古証文を持ち出して、協議をと言い張るだけ。一元化に向けた最低限の枠組み合意がなければ、協議をしても平行線をたどるだけだ。
与党はすでに年金問題は終わったと思っていて(前述の尾辻厚労相が経済財政諮問会議に提出した資料で証明済み)、関心は医療に移っている。年金は、利害団体が絡まないが、医療は、そうはいかない。サラリーマンの医療費自己負担を3割にあげて、「必ず医療制度の抜本改革をする」といったのは、小泉厚生大臣だったが、医療改革はまったく進展していない。それなのに、医療でも「負担増と給付減」では、国民の怒りはおさまるまい。与党が民主党に「協議を」という真の狙いは、医療改革での国民の風圧を避けたいからに間違いない。
このごろ思うのだが、2020年か25年ごろに、厚労委員会のOB会を、ぜひとも開催したい。そして、与党の先生だった人に向かって入れ歯をガタガタさせながら、「しぇんせい〜、20年前には、年金は絶対安心やと言うたはりましたなぁ。せやけで、どないだ? この無年金者の多いこと。みんな生活保護ですよ〜」と言ってやるのだ。
そんな悪夢が、正夢にならないように頑張るのは当然だけれど。
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